岩手ローカル線の旅2

釜石→宮古 山田(海)線

釜石から宮古までは山田線の「海線」と呼ばれる区間になっています。キハ110の小型版であるキハ100に乗っていきます。

入り組んだ海岸線を横目に北上していきます。思ったより海が見える所は少なかった感じ。ところでこのキハ100、運転台側には乗務員用扉があるけれど、助手席側にはないのね。最後尾に乗っていたんですが、ホームが進行方向左側にある駅では車掌が扉開閉スイッチのある箱を鍵で開けて、客用扉の横にある小窓からホームを監視しつつドア操作、出発したらまた施錠するということをやっていました。やっぱりこの車両はワンマン運転前提なんだろうなぁ。

夜行バスの疲れから途中ウトウトしつつ宮古に到着。写真は宮古駅でのキハ100。

宮古駅

宮古駅全景。駅には立ち食いそば、売店、土産物屋と一通り揃っており、1日に数えるほどしか列車が発着しない駅の割には寂れた雰囲気がないという感じです。

駅南側の踏切から撮影。ここから盛岡までの山田(山)線と岩泉線用の旧型気動車がたくさん見られます。

出口改札にあった到着時刻表。盛岡からここまで来られる列車は1日に4本しかありません。

宮古→岩泉→宮古 山田(山)線、岩泉線

宮古駅14:57発の岩泉線直通列車に乗って岩泉へと出発です。ちなみに車両は

キハ52の単行。いかにもという感じの旧型車両、車内はもちろん

冷房無し。昔にタイムスリップしたという感じだろうか。

岩泉線の起点である茂市駅では盛岡からの列車の接続を待っての発車のためしばらく停車。信号扱いのために正規の駅員が常駐しているものの、改札は車掌がやっていました。乗降客もほとんどいないし効率よく集計するために車掌がとかそんな感じなんだろうなぁ。

北東北ディスティネーションキャンペーン用の幕を発見。他の駅員配置駅にもつけられていました。キュウたん、グゥたん、ガァたんですか……はぁ……

茂市を出発し、岩手和井内を過ぎると山間部へと入っていき、このあたりから気温が一気に低下していきます。

そして押角駅へ到着。秘境駅といわれているものの、すぐそばには養魚所もあったりして思ったよりは人の気配がするという感じです。駅ではトンボがたくさん飛び交っていました。

ちなみに、今回ここで降りようかととも考えましたが、全線乗車を優先するということで今回は見送り。ここで降りるのは次回ということで。

押角トンネルを脱線するんじゃないかという速度で爆走し(たぶん、全線中で最も速度が出ていた。でも速度計を見てみると90km/hくらいなんだろうなぁ)終点の岩泉へ到着。ちなみに垂れ幕に書かれている龍泉洞の観光とか往復に鉄道を使った場合、1日で盛岡から行って戻ってくるのは不可能です(盛岡からはバスがガンガン走っているようで)。

ホームの先端からもさらに線路は延びており、延伸計画があったことを物語っています。

そこから反対側を向いて撮影。

近くにある川にかかる橋から駅舎を撮影。

駅舎内にある時刻表。本数は1日に3本。

もうちょっとあちこち見てみたいところではあるが、折り返しの列車に乗らないと次は7時までないということで退散。折り返しの列車は茂市止まりとなるため、跨線橋を渡って2番線ホームへと移動し、盛岡からやってきた山田線列車へと乗り換えます。

茂市駅2番線ホームから、左が宮古行きの山田線。右が再び岩泉へと向かう岩泉線の列車。

宮古駅の入口改札にある発車案内と発車時刻表。盛岡方面は7時(ただし途中の川内まで)、釜石方面は21時で最終列車となります。